2020年、12冊目の読書感想です。
お笑いコンビ、ロザンの菅広文さんによる、相方の京大卒芸人・宇治原史規さんとの出会いや芸人になるまで、そして宇治原さんの勉強法についてつづった1冊です。
ロザンのこと
ロザンってご存知ですか? ←え?そこから?
私は・・・。
もちろんコンビの存在は知ってましたけど、どっちかと言うと「ロザン」というコンビ名よりも、クイズ番組で見かける「京大卒」という肩書を引っさげた宇治原史規さんのイメージの方が強くて。
実は、この本の著者である相方の菅広文さんについては、お顔さえも存じ上げず・・・。
今回この本を読んだ後に、検索して初めて拝見しました(スミマセン)。
意外なほどイケメンです(失礼)。
宇治原さんとはちょっとタイプが違いますね(それも失礼)。
読んでる間、なぜかずっと佐藤二朗さんを思い浮かべてたんですけど・・・。
なんでだろう。
先にお顔を拝見してから読んだら、また感じ方が違ったかもしれませんね(;’∀’)
いや、佐藤二朗さん大好きなんですけどね。
私だけでなく、関東だとやっぱり宇治原さんの知名度の方が高いのではないかと思いますが、関西だとまた違うんでしょうか。
こうやって書くと「関西も関東も一括りにすんな」って怒られそうですけど。
好感度、爆上げ
で、その程度しか「ロザン」リテラシーのなかった私ですが、これ読むとロザンへの好感度がめっちゃ上がります。
すっごく面白かった。 ←語彙力
菅さん自身は大阪府立大(中退)なのでそこまで「高学歴!」という感じではないですが(失礼)、でもどんどん先に読ませるテンポの良い文章で、ウィットに富んでいて面白いし、「あぁ、この人も賢いんだな~」ということが良く分かります。
そして何より、お二人の仲が良いことが伝わってきてホッコリするというか、思わず読んでいてニマニマしてしまうというか、高校時代のエピソードを読むと「あぁ、こういう男同士のつかず離れずの友情っていいなぁ」とうらやましくなります。
あ、申し遅れましたが(?)、お二人は同じ高校の同級生です。
圧巻は、その勉強法
私、お笑い芸人の方が書かれた本が結構好きでちょいちょい読むのですが、やっぱりこの本は「京大法学部現役合格」の宇治原さんにスポットを当てているという点で、他の芸人本とは一線を画している(というか毛色が違う?)んですよね。
「京大を目指す」と決めた宇治原さん(その理由は芸人になったときに売りになるからなんだって!)の勉強法について、かなり詳しく書かれているんですが・・・。
いや、マジスゲーよ。 ←語彙力
何と言いますか、「試験で高い得点を取る」というピンポイントの目標に対して、教科ごとにどう勉強するのが最短ルートなのか?ということへの勘どころが良いというか・・・。
そしてそれを勉強法に落とし込む要領の良さと、年単位で進捗を考える計画性と、決めたことをブレずにやり通す実行力。
ウーム。
頭が良い人というのは、やっぱり「勉強を始める前」の時点で違うんだな。
と痛感させられます。
なので、猫も杓子も宇治原さんと同じようにやればOK!!とは思いませんが、(少なくとも大学入試において)「数学はこういうものである」「歴史はこういうものである」みたいなポイントをおさえられるという意味では、中高生(およびそのご両親)におススメしたい1冊であります。
我が家も子供たちが中学生になったらそーっと書棚に置いておきたい・・・。
でも「国語はパターン化できないから勉強しない」とか、凡人がそのまんま真似するとキケンなやつも結構あるから気を付けてね!!
京大シリーズ、あれこれ
この本は徹底的に「菅さん視点で宇治原さんを語る」というスタンスが貫かれているので、「宇治原さんがどんなことを考えていたのか」ということは触れられていないんですよね。
菅さんからの芸人の誘いを二つ返事で受け、そのために(それだけじゃないかもしれませんか)京大に現役合格し、在学中から2人でオーディションにチャレンジし続け、親の反対(そらそうだ)も押し切って芸人への道を歩む宇治原さん。
ちょ、そのとき宇治原さんはどう思ってたのさ!?
と気になる場面がたくさんあるのですが・・・。
でもこういうのって賢すぎるご本人が語ると嫌味になっちゃうんですかねぇ。
ロザンの好感度維持のためには、相方目線で語るくらいがちょうど良いのかもしれません。
文庫本版のあとがきは宇治原さんご本人が書かれてますけどね!
そんな菅さんの書いた京大・・・というよりお勉強シリーズ?が何冊か出版されているので。
こちらも読んでみたいと思います♪
以上、【京大芸人】読書感想でした!!
めちゃくちゃライトな1冊ですぐ読めちゃいますが、面白かったし、何よりお値段も安くて、なかなか満足度◎な1冊でした!おススメです。
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