2020年、24冊目の読書感想です。
有川浩さんによる、甘い!甘すぎ!なる恋愛小説です。
恋と雑草と料理
ひとつ前の読書感想で。
あたし、最近は恋愛小説もう読まないのよねー。
「魔女の宅急便」に出てくる、ニシンのパイが嫌いな女の子風に読んでください。
などとのたまったくせに、2冊続けて恋愛小説となってしまいました。
でも、有川浩さん(今は「有川ひろ」に表記変えているんですね)、好きなのよねー。
上のセリフと同じ感じで読んでください。
基本的に有川さんの作品の恋愛要素はとっても甘ったるくて、その胸がキュンキュンする感じに定評があると思うのですが・・・。
でも私にとっての有川作品の魅力は、恋愛要素よりも、わりとシリアスなテーマの上にその甘ったるいラブストーリーを展開しているところで、重いテーマも重くなりすぎずに読めるのが良いんですよね。
この辺りがその真骨頂でしょうか。
どれもめちゃ名作!!
特に図書館戦争は、数えきれないくらい読み返しました。そして読み返すたびに、根底のテーマの重さに驚かされる・・・。
ということで、この「植物図鑑」も有川作品ということで期待して手に取った1冊。
本書のテーマは、ラブストーリー、プラス、植物(というより雑草や野草?)の採集と調理・・・でしょうか。
OLのさやかは、自宅マンションの前で行き倒れていた男性を、成り行きで拾って部屋に入れ、食事と寝床を提供する。
樹(いつき)と名乗る彼は、結局そのままさやかの家に居候することに。
樹の趣味は「野草」の採集で、やがて週末のたびに2人で出かけて野草を採集しては、樹がその野草を調理するという日々を楽しむようになり、さやかはどんどん樹に惹かれていく・・・。
てな感じのストーリーです。
うーん。あらすじ書くのって難しい。
前半は、さやかが樹に惹かれていく恋愛要素も若干ありつつも、どちらかというと物語の主軸は、
- 野草の採集
- 野草の生態のうんちく話
- 野草料理
の3本立て。
延々と続くこの3つの描写は、
正直・・・。
ちょっと途中で飽きちゃいました(;’∀’)
まぁこの前半を季節ごとに丁寧に描くことが、後半の伏線にもなっているのですが・・・。
有川浩さんにしては珍しく「ぐいぐい読ませる文章」ではないな~なんて思ってしまったんですよね。
野草のうんちくなんかはまだ面白く読みましたが、とにかく料理の描写が多すぎてなんだか料理本みたいで・・・。
ちょっと料理漫画っぽいというか、絵で見たらもっとテンポ良く読めたと思いますが、文章でつづられると目が滑っちゃうの・・・。
で、とにかく「野草」尽くしの前半を折り返した後半は、さやかと樹の距離がグッと縮まり、有川節炸裂の甘ったるい日々で胸をキュンキュンさせた後、一波乱あって大団円。
という感じの1冊です。
雑なまとめ方でスミマセン。
適齢期を過ぎたのか
うーん。面白くないわけじゃなかったのですが・・・。
ライトすぎてあっさり読み終わってしまい、いささか物足りなさは否めない1冊でした。
「胸キュン」度(え?こんな言い方しない?)高めの有川節だけを期待するならば、間違いのない1冊だとは思うのですが・・・。
有川浩さんの作品ということで期待値が高すぎたというのもあるかもしれませんが、私的にはもうちょっと読み応えが欲しかった!!
でも、有川作品の「胸キュン」節があまり心に響かなかったということは・・・。
あれ?もう「有川浩」適齢期を過ぎたってこと?
なんていう気もした私でありました。
ということで、今回は★3つ~。
あっさり読み終わっちゃったので、感想も短めです。
以上、【植物図鑑】読書感想でした!
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